INVISIBILITY HIDE

Invisibility Hide(インビジ・ハイド)

 あたい達シーフはHidingスキルを使ってその身を灰色の世界と同化させる。 それは何もあたい達シーフだけの芸当ってわけぢゃない。 魔法に秀でている者はInvisibilityという魔法で己の姿を魔法の力で消すことが出来るし、忍びと呼ばれる人達は煙玉と呼ばれる特殊な道具で敵の目を欺き、知識豊かな錬金術師は特別な調合により姿を消すポーションを生み出す。 姿を消すという動作にもこんなにも沢山の方法があり、あたい達はどれを選んでも良いんだ。 うーん、このブリタニアという世界は、なんて自由なんだろう!

 だけど、最終的な(隠れるという)結果が同じでも、そこに至る経緯は全く違う。 あたいは忍者が使う煙玉とかポーションについては詳しくないから何とも言えないんだけど、Hidingスキルと魔法のInvisibilityだけを比べてもいくつかの相違点があるよね。 例えば、Hidingスキルはいわば己が繰り出す技。 秘薬が必要なわけでもないし、隠れるまでに時間を要しない。 己の意思で隠れてるわけだから、自分が隠れるのをやめようと思わない限り、隠れているという状態が切れることも無いよね? だけど、相手からずっと視線を向けられてる状況には意外とって言うか全く持って弱かったりするんだ。 逆に魔法のInvisibilityは強制的に魔法の力で自分の姿をかき消すもの。 例え相手からずっと視線があっても強制的に自分の姿をかき消すことが出来る。 だけど魔法だからそれ相応の魔力や知識、秘薬、詠唱時間や効果が出るまでの時間が必要となってくる。 それに、魔法の効果は長くは持たないっていう弱点もある。

Hidingスキルは相手からの視線に弱く、ターゲットされている敵の目の前では隠れることが出来ない。

 経験に長けたみんなは口を揃ってこう言うに違いない、「それなら時と場合で使い分ければいいじゃない!」っと。 うん、確かにその通りだね。 例えば、敵からの視線が多くてHidingスキルが通用しない時はInvisibilityの魔法で姿を隠せば良いと思う。 だけどね、ここでちょっと考えてみて! 屈強な戦士や魔法使いなら、一旦ニュートラル状態に戻ったところから反撃が始められると思う。 だけど、あたい達シーフは基本的に次に繋げるために姿を隠すんだ、そうStealthスキルに繋ぐためにね。 少なくともあたいは相手を傷付けてまで逃げようなんて考えたことは無い。 シーフはシーフらしく、夜の霧が晴れるように、その場を逃げていくのが目的なんだ。 だから姿を隠すって事はまだまだ始まりに過ぎないんだけど、魔法で隠れている以上、いつかは姿が出ちゃうんだよね。

 これでも「時と場合で・・・」って言える? 確かに、魔法が持続している間に逃げ切れるかもしれないけど、そうでないかもしれない。 あたいは神様なんか信じない、運なんかも信じない、信じられるのは自分の力だけ! だから、少しでも確実に生き延びれる道を必死で探す。 そんなあたいが辿り着いた答えは「メリットとデメリットがあるんならメリットだけを生かせばいいぢゃん」ってことだった。

 具体的に言うと、今回の状況では最初にHidingスキルは使用できない(視線が通っているからね)。 だけど、Invisibilityの魔法で隠れたは良いけど、それもいつかは切れてしまう。 時間なんて気にしないでずっと隠れていられるのはHidingスキルだよね、だから、途中でInvisibilityからHidingスキルに切り替えてやればいいんだ。 幸い、Hidingスキルは視線さえ通っていなければどんな状況でも姿を隠すことが出来る。 すぐ近くに敵が居たとしても、Invisibilityの魔法の効果で姿が(一時的に)見えなくなっているんだよね? ほら、視線が通りっこないんだから、Hidingスキルを失敗する可能性なんて全く無いよね!

ただし、Invisiblityの魔法で姿を消した後であれば、敵の目の前でもHidingが成功する。

 もしかしたら、長々と話を聞いてみて答えがこんなに単純だなんて!って思った人も居るかもしれない。 だけどね、世界って複雑なようで意外と単純なことが多いとあたいは思うんだ。 逆にこんな単純な論理(論理とも呼べないかな?)なのに、ほら、あたいは今までこうして生き延びて来てるでしょ? 世界は思ったより単純だ、だからこそおもしろい。

■ ムービー

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